(1)  まず初めのお話をします。  ことしは、全国的に暖かなお正月を迎えました。中には三月の下旬ぐらいの気温になったところもあったようであります。元旦に、初日の出を見ることができたところも多かったのではないでしょうか。  日本の冬には大きな特徴があります。それは、太平洋側と日本海側で気候が全く違うということであります。どういうことかといいますと、東京がきれいに晴れている日は、日本海側では雪が降ることが多いのであります。  これは冬型の気圧配置によるものでありまして、強い冬型になりますと、大雪になるおそれがあります。  しかも、このパターンは長く続きます。一週間以上も太陽が顔を出さないということも珍しくありません。ですから、雪国では、初日の出を見るのは難しいのであります。  ところで、関東地方におきましても、冬の間に雪が降ることがあります。しかし、雪国のようにたくさん積もるわけではありません。それなのに、東京で雪が降りますと大きなニュースになります。それは、雪に対する備えができていないからです。 これから本格的な冬を迎えます。今のうちにしっかりと対策をしておきたいと思います。  それでは、次のお話をします。  毎年お正月には、大きな駅伝の大会が開かれます。テレビで観戦するのを楽しみにしている人も多いのではないかと思います。  駅伝は日本で生まれたスポーツです。そして、今でも日本独自の競技といえるようであります。以前は国際大会も開かれていたのでありますが、中止されてしまいました。  駅伝のおもしろさは、いろいろあります。まず、一人の力だけでは勝敗が決まらないというところであります。  駅伝は、何人かの選手が一本のたすきをつないで走ります。そのため、区間ごとに順位が大きく変わりまして、劇的なドラマが生まれることがあるのであります。  さらに、メンバーを決めるところからさまざまな駆け引きがあります。これもおもしろいところであります。  ところで、このごろは駅伝に対して批判的な意見もあります。駅伝に力を入れることによりまして、マラソンの練習ができないというのであります。  確かに、日本のマラソンは、昔に比べて弱くなっているのではないかと思います。若い選手がマラソンにチャレンジすることによりまして、東京オリンピックでのマラソンの復活に期待したいと思っています。 (了)