人的記録
2010年10月27日(水) 速記を書かないで速記録を作るという体制になって大分たちました。 昭和49年、私は反訳の合理化に取り組み始めました。 速記の改良はこれ以上なかなか難しいが、反訳の合理化はできるのではないか と思いました。 「問題」とか「影響」とか「のであります」といったゴム印をいっぱい作って、 反訳を簡略化する一方、シャープの市ヶ谷店に行って、コンピューターを使った 文書作成機を作れないかと提案しました。そのころはまだ「ワープロ」という機 械も概念も存在しませんでした。 私がワープロを初めて買ったのは、昭和60年でした。シャープの書院を秋葉 原で、22万円の1割引で、20万円で買いました。 それから、反訳の合理化が一気に進んだわけですが、速記を書かなくなるとい うことは全く想定しませんでした。 人的記録である速記と、機械的記録である録音と、機械と人が一体になるパソ コン・ワープロ反訳の融合によって、速記反訳業務がより速くより正確になると いう考え方であり、速記が排除されることになるということは、全くの想定外で した。 しかし、今後も人的記録である速記は必要であるという考え方に、今も変わり はありません。 埼玉の速記兄ちゃん
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