速記について  

2012年 4月15日(日)11時05分4秒

 マイクと人の耳は違います。
 マイクは近くの音は拾いますが遠くの音は拾いません。
 人の耳は、近くの音も遠くの音も鮮明に聞くことができます。
 だから、会議場では聞こえているのに録音・録画には入っていないということ が往々にしてあります。
 したがって、録音と速記をうまく使い分けることが必要です。

 速記検定試験は、1月、5月、8月、11月の4回です。
 10月には速記競技会が行われます。
 前年度、1級合格者は全国でたった8人でした。
 日本人の速記能力は極めて低いと言えます。
 1年に1000人ぐらいは合格者が出てきてほしいと思います。
 私は、大学生にもっと頑張ってほしいと思います。

 昨日は自治会の総会があり、携帯でビデオをとりました。
 とても便利です。
 しかし、これを基に文字化、文章化するとなると速記技術が必要だと思います。
 ワープロ・パソコンの進歩でしっかりとした原稿や議案書が作られるようにな ったので助かります。
 昔は手書きメモを解読するのに苦労しました。

 速記符号には、点、直線、円、円弧、楕円、楕円弧、半楕円等を用います。
 特殊なものではありません。
 同じ直線でも、長さや角度によって読み方が変わってきます。
 円弧は円の4分の1、楕円弧は楕円の2分の1、4分の1を使います。

 速記に使える線には限りがあり、どの音にどの線を充てるかが問題です。
 試行錯誤の上、何とか基本は固まったかなと思います。
 覚えやすく書きやすく読みやすくミスが少ないことが大切です。
 音にはそれぞれ個性があるのです。

 人の話は分速500字の場合もあり、いつも完全な速記がとれるわけではあり ません。
 しかし、ひらがなやカタカナでは分速80字(速記6級)書くのも大変です。
 速記は分速320字(速記1級)以上書けますから、人の書記能力を4倍以上 に高めることができます。

埼玉の速記兄ちゃん